【2019年統計データで見る】いま音楽はどうやって聴かれているのか

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ITの進歩とウイルス情勢も相まって、時代の移り変わりはかなり爆速になっています。

しかし「CDはもう売れなくなった」と言われ始めてからいまだにCDはなくなりそうにないし、Spotify・Apple Musicなど当たり前かと思っていたら、実は一部の世代にしか浸透していないとか。

実際いま、みんなの音楽の楽しみ方はどうなっているのか。

今回そこが気になったので、確認していきます。

この記事では最初に結論を、次に根拠となる調査内容、調査定義の解説をして「いま音楽がどう聴かれているのか」という疑問について見ていきます。

結論

出典:一般社団法人日本レコード協会 音楽メディアユーザー実態調査 音楽の聴取方法(時系列順)

めちゃ長いグラフですが、結論こちらです。

1位、YouTubeで聴く

2位、テレビで聴く

3位、CDで聴く

という結果になりました。どういうことなのか、調査の概要から解説していきます。

調査内容

日本レコード協会が2020年4月に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」からのデータです。

一般社団法人日本レコード協会 音楽メディアユーザー実態調査

調査目的:音楽全体の市場について経年データを交えながら直近のユーザー動向を整理し音楽の楽しみ方や音楽関係支出の実態を明らかにする

2019年度調査結果報告書-公表版- 調査概要

この調査は、インターネット上で2019年11月15日〜11月20日、日本全国12〜69歳の男女を対象に3,174サンプルを集めたものです。

対象者の音楽との関わり方を定義

回答を得た3,174人の男女を、次のの1〜4のグループに分けます。

①有料聴取層:この半年間に、音楽を聴くために音楽商品を購入したり、お金を使ったりしたことがある。

②無料聴取層:この半年間では音楽にお金を使っていないが、以前から知っていた楽曲に加え、新たに知った楽曲も聴いている。

③無料聴取層(既知楽曲のみ):この半年間では音楽にお金を使っておらず、以前から知っていた楽曲しか聴いていない。

④無関心層:この半年間では音楽にお金を使っておらず、特に自分で音楽を聴こうとしていない。

2019年度調査結果報告書-公表版- 調査概要

①有料聴取層は全体の38.6%で、高校生・大学生・20代が最も多く、②無料聴取層は18.2%、③無料聴取層(既知楽曲のみ)は12.0%で主に高齢層、④無関心層は31.3%で前年より6%増加しています。

ここで引っかかる「無関心層の増加」については別の記事でまとめます。

聴取層から音楽聴取方法を調査

④の無関心層を除く、①②③の「直近半年で意識的に音楽を聴いた」グループに、

この半年間に、音楽を楽しむために利用したサービスは何ですか。

という複数回答の質問をして得られたデータが、上記のグラフです。

青色のグラフが2019年、灰色は前年の2018年の数値で、%で表されています。

Amazon Prime Musicは2018年の項目になく、データが空白になっています。「定額制配信サービス全体」の数値は、「定額制音楽配信サービス」と「Amazon Prime Music」の合計です。

結果の詳細情報

出典:一般社団法人日本レコード協会 音楽メディアユーザー実態調査 音楽の聴取方法 (2019年 詳細)

YouTubeに回答が集中

12〜19歳の75.4%、20代の63.9%が「YouTubeで音楽を聴く」と答えていて、次いで30代、40代でも半数以上となっています。

50代と60代で半数以下になりますが、それでも全年齢層で共通しているのが「CDよりもYouTubeで聴く割合の方が多い」ということです。

定額制音楽配信サービスを使っているのは20代が最も多い

定額制音楽配信サービスは20代の利用割合が最も多く30.5%、それに続くのは12〜19歳の25.4%で、30代は19.7%でした。

Amazon Prime Musicを含めると20代の40%が、10代の30%が定額制音楽配信サービスを使用しています。

個人的に意外だったのは、30代よりも10代の利用者の方が多いことです。固定収入の多さはあまり相関しないのでしょうか。

無料で聴いているのは10代と20代が中心

特に「無料音楽アプリ・サービス」は若年層以外はほとんど利用していません。

ただ2020年10月に著作権法が改正され、無料で音楽が聴けるようなサービスへの取締りが厳しくなるので、参考に値しないデータかもです。

データからわかること

日常的な音楽再生のツールとして使われているのかはさておき、YouTubeは多くの人にとってのエンタメの入り口となっていること。

また「基本無料(またはそれに近い感覚)で聴く」ことが標準になっていること。

また定額制音楽配信サービスが急激に伸びていることと、それを使っているのが主に10〜20代であることを考えると、今後はそれらサービス上での聴かれ方が、音楽自体にも影響を与えることです。

つまり、曲順や曲の新旧、邦洋などが分け隔てなく聴かれるようになれば、制作者が気にかけるポイントも当然変わってくると考えられます。

今回は以上です

続きの記事としてこちらもどうぞ。

サブスクが伸びている、などの部分の根拠はこの記事にまとめています。